第一次大極殿(平城京内部)情報

※その他奈良市情報
http://www.spotlog.info/archives/nara-city.html
場所
奈良県奈良市Googleマップの地図

行き方
近畿日本鉄道近鉄橿原線、近鉄京都線、近鉄奈良線大和西大寺駅下車。
下車後徒歩15分。

交通の便
近鉄橿原線は平均6分に1本
近鉄京都線は平均4.2分に1本
近鉄奈良線は平均5分に1本電車があり。

簡単な感想
今回見学する第一次大極殿は、バスターミナルから見て平城京の一番奥にあります。
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第一次大極殿から平城京北側を見ると、すぐ近くに民家が広がり
先日世界遺産登録された遺跡と民家が合体したような街並みの
岩手県西磐井郡平泉町の様な雰囲気を感じます。
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ちなみに平城京の敷地内には近鉄線が走っており
第一次大極殿奥の線路では近鉄線が奈良方面大阪方面へと忙しそうに走っていました。
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今回見学した第一次大極殿とは、朱雀門の真北約800mに堂々とそびえる「大極殿」と
正面約44m、側面約20m、地面より高さ約27m。直径70cmの朱色の柱44本
屋根瓦約9万7000枚を使った平城宮最大の宮殿であり、その建物は奈良時代の中頃に
一時都とした恭仁(くに)宮に移築され、山城国の国分寺金堂になりました。

当時、天皇の即位式や外国使節との面会など、国のもっとも重要な儀式のために使われていた建物で
平城遷都1300年を記念とした大極殿復原に際して大きなハードルだったのが
当時の設計図や参考になるような絵画などが残っていないことで
そのため、発掘調査で判明している基壇や恭仁宮の大極殿(国分寺金堂)の跡に残る
礎石の状態などから大極殿の大きさ、形を推定し、わずかに残る文献や
法隆寺金堂、薬師寺東塔など、同時代の寺院建築も参考にして完成させたそうです。
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第一次大極殿内部には様々な調度品も合わせて展示され、大極殿の中央には
「高御座(たかみくら)」と呼ばれる、天皇が座る席が設営され
当時は即位式や元日朝賀の際にここに着座されたそうです。

復元を行うに当たって参照した資料として京都御所にある
「紫宸殿(ししんでん)」の高御座をモチーフにして作成されたそうです。
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その他大極殿の中には、金色の馬型の鴟尾の模型があり
たてがみと共に針金のような物が刺してあるのを見て、パンクな印象を持つ模型です。
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装飾品だけではなく、天井も幾何学模様をしたデザインが施されています。

正確な資料がないままの復旧故、実際にこの場所に存在した
第一次大極殿とは異なる可能性がありますが、平城京の雰囲気を
チョットでも味わってみたい!そんな時に訪ねてみたい場所です。

余談ですが今回復元した第一次大極殿には現代建築技術の一つである
免震構造が採用されており、地震大国日本ならではの装備と言えます。

※奈良文化研究所の第一次大極殿の資料
http://www.nabunken.go.jp/site/daigoku.html

お勧め度
5段階評価で4